国連開発計画とシティ・ファウンデーション、 社会変革を目指す若者向け起業支援活動「Youth Co:Lab」を日本で初開催

SDGs起業家コンテスト「ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2019」の最優秀賞を 「世界に広げたいコーヒーかすの二次利用方法」が受賞

2019年12月3日

ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2019のファイナリストと審査員

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国連開発計画(UNDP)とシティ・ファウンデーションは、アジア太平洋地域において最大級の規模で、若者によるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する社会革新や起業を支援している活動「Youth Co:Lab(ユース・コーラボ)」を本年より開始し、11月22日にSDGs起業家コンテスト「ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2019」、11月26日には、社会・環境課題解決に向けて取り組む若手起業家を生み育てていくかについて有識者や若手起業家によるシンポジウム「Youth Co:Lab日本ダイアローグ」を開催しました。

「ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2019」には、全国から50名以上の応募があり、一次選考を通過した8組がファイナリストとして150名以上の観客と審査員に向けてビジネスアイディアを披露しました。様々な角度からSDGsへの達成に貢献するビジネスアイディアの中から4組が接戦を制し、最優秀賞に「世界に広げたいコーヒーかすの二次利用方法」(青木望さん)、スケーラビリティ(汎用性)賞に「Bio Fishing Items」(安藤日向さん)、WeWork賞に「交わらなかった人生をCo-Livingという形でつなぐ」(三原尚人さん、所 七海さん)、観客賞に「日本初の無料給水アプリ MyMizu」(ルイスロビン敬さん)が選ばれました。この中4組が、他の24のアジア太平洋地域の国と地域におけるユース・コーラボの選抜チームとともに、2020年1月から始まるアクセラレータープログラム「スプリングボード・プログラム」(研修)に参加します。同プログラムで成果を上げた2組(各団体より1名ずつ)が、日本代表として2020年4月にマレーシアで開催されるユース・コーラボのアジアサミットへの参加権を獲得します。

最優秀賞に選ばれた「世界に広げたいコーヒーかすの二次利用方法」の代表の青木望さんは次のように話しています。「日本で初めて開催されたこのイベントで、最優秀賞を頂いたことに嬉しさもありますが、気の引き締まる思いも感じています。この賞をきっかけに様々なヒトやコトと出会えることを楽しみにしています。中には困難なこともあるかもしれませんが、為せば成るの精神で引き続き取り組んでいきます。」


「Youth Co:Lab日本ダイアローグ」では、インドネシアより来日されたコペルニク 共同創設者兼CEOである中村俊裕氏の基調講演に続き、2つのパネルディスカッションを行いました。『「ユースの力」~若手起業家が語る社会起業の現場とこれから』には、株式会社ボーダレス・ジャパン副社長の鈴木雅剛氏をモデレーターに、社会事業若手創業者としてNPO法人e-Educationより三輪開人氏、株式会社manmaより新居 日南恵氏、StartupBaseU18創立/株式会社まつりばより森 真悠子氏をパネリストとして迎え、若手社会起業家にとっての機会と課題を共有しました。続く「若者による社会イノベーションと起業を支える仕組みづくり」では、社会起業・イノベーション支援の第一人者であるETIC.事務局長鈴木敦子氏をモデレーターに、学界から東京大学教授 産学協創推進本部 イノベーション推進部長の各務茂夫氏、官界から経済産業省 経済産業政策局 産業創造課 課長補佐の迫田章平氏、ベンチャーキャピタル業界からフレスコ・キャピタル ゼネラル・パートナーの鈴木絵里子氏をパネリストに迎え、複合的な視点で若者による社会イノベーションと起業を促進するために必要な仕組みが議論されました。


UNDP駐日代表の近藤哲生は、「Youth Co:Labは2017年に発足し、これまでアジア太平洋地域では、支援した2500名の若手起業家たちが、革新的なソリューションをもたらし、大きなインパクトを生み出してきました。シティ・ファウンデーションとともにこの取り組みを日本で立ち上げることで、日本の若者が新しいビジネスアイディアを生みだし、アジア太平洋地域における社会変革のための地域ネットワークに加わることができるということを大変嬉しく思っています。UNDPは、SDGs達成のためのインテグレーターとして、若手起業家を政府や企業などの様々なアクターと繋げ、より一層起業家エコシステムを強化していきたいと思います。」と述べています。

シティグループ日本代表のリー・ウェイトは次のように述べています。「日本で初開催となるユース・コーラボをUNDPとシティ・ファウンデーションが共催し、この度このような活動ができたことを嬉しく思います。今回の成功を通じて、日本の若者の社会課題への強い関心と課題を解決するためのアイディアと熱意、そして彼らを暖かく支援する産官学を含むエコシステムの力を改めて実感しました。シティグループの社員はメンターボランティアとなって、アイディアの実現に向けて、受賞者からの相談を受け付けます。ユース・コーラボが、日本においても、最大級の規模で若者によるSDGsの達成に貢献する社会革新や起業を支援している活動に成長するよう引き続き支援をしてまいります。」

Youth Co:Lab Japan 2019
Youth Co:Lab(ユース・コーラボ)について
国連開発計画とシティ・ファウンデーションの共催で、起業家エコシステムの強化を目的に、2017年にアジア太平洋地域で発足しました。域内25の国と地域で、若年層がリーダーシップを発揮し、社会革新を起こし、起業家精神を持つことによるSDGs(持続可能な開発目標)実行の加速を目指す、若年層向けのエンパワーメントと投資プログラムです。産学民と若い世代を繋いで対話を促すほか、SDGsの達成を目指す社会的起業家コンテストを開催、入賞者にスプリングボード・プログラムを通じたメンター制度などの独自のネットワークを活用したアクセラレーター・プログラムを提供し、起業家エコシステム内の協力団体と連携しながら若年層の21世紀を生きるスキル開発に取り組んでいます。
日本におけるYouth Co:Labの詳細は、国連開発計画(UNDP)のウェブサイトおよびソーシャルメディアにて随時更新中です。

www.jp.undp.org  | Twitter: @UNDPTokyo | Facebook: @UndpTokyo

国連開発計画(UNDP)について
UNDPは、貧困の根絶や不平等の是正、持続可能な開発を促進する国連の主要な開発支援機関です。「国家にとっての真の宝は人々である」という信念に基づき、人々や国々の能力を育てる活動を約170の国・地域で行っています。
www.undp.org | Facebook: @undp | Twitter:@UNDP
 
シティグループについて
シティグループは、世界160以上の国と地域に約2億の顧客口座を有する世界有数のグローバルな金融機関です。個人、法人、政府機関などのお客様に、個人向け銀行業務、クレジットカード、法人・投資銀行業務、証券業務、トランザクション・サービス、資産管理など、幅広い金融商品とサービスを提供しています。
 
シティ・ファウンデーションについて
シティ・ファウンデーションは、経済的困難に直面する世界中の人々の生活の質の向上をミッションとした、シティグループの慈善基金です。ファイナンシャル・インクルージョン、若い世代の雇用、健全で活力に富む社会の実現などの取り組みに投資しています。シティグループの持つノウハウや社員のボランティア参加をフルに生かした活動を進めています。詳しくはwww.citifoundation.comをご覧ください。
 
本件に関するお問い合わせ先
国連開発計画(UNDP)駐日事務所(担当:大阿久)03-5467-4751(代表)
シティグループ コーポレート・アフェアーズ 03-6776-5112