UNDP、ウクライナで緊急医療物資を提供 100万人を超える避難民などへの支援を拡大

2022年3月5日

Photo: UNDP Moldova

3月5日 ― ウクライナの危機が11日目を迎える中、国連開発計画(UNDP)はウクライナ政府と協力し、特にプライマリーヘルスセンターに緊急に必要な医薬品、医療用品、機器の調達と供給に取り組んでいます。

「国連の調整された対応の一環として、UNDPウクライナ事務所は保健省との長年のパートナーシップを基盤に、緊急医療需要に対応する物資を確保するため全力を尽くしています。UNDPは、献血された血液を検査・提供するための機器も提供しています」とUNDPウクライナ常駐代表のダフィナ・ゲルチェヴァは語ります。

UNDPは長年にわたり、同国で活動する国連機関の中で最も大きな存在感を示してきました。このたび、ウクライナからの難民だけでなく、国内で最も影響を受けている人々を保護し、支援するための国連システムによる緊急活動を支援することになりました。チームは緊急医療サービス、心理社会的カウンセリング、越境輸送、一時的な宿泊施設や避難所の提供のために動員されています。

モルドバでは、UNDPは緊急避難所を提供している連携機関と協力し、避難してきた人々が必要とする食料や衛生用品を支給できるようにしました。難民のための配給センターでは、携帯用シャワー室や電熱器も提供しています。

UNDPは、緊急の人命救助ニーズへの支援に加え、状況次第ではウクライナの復旧・復興活動を拡大する予定です。これには、公共の安全と公共サービスの復旧と円滑な機能に必要な重要なエネルギー、通信、その他のインフラの評価と修理のための国家緊急サービスや地方当局への支援が含まれます。

アヒム・シュタイナーUNDP総裁は以下の通り述べています。

「ウクライナの人々は、想像を絶する苦しみに耐えています。この危機はまた、地域全体、そして世界全体に現存する脆弱性と不平等をさらに深めることになるでしょう。UNDPはウクライナで数十年にわたり、政府、市民社会、現地のサービス提供者と連携しながら活動してきました。この実績は今後数ヶ月間極めて重要となるでしょう。UNDPのグローバルな経験、ノウハウ、執行能力のすべてを集結し、現地連携機関やウクライナの人々、近隣諸国の支援に活用するため、その規模を急速に拡大しています。」


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