9月22-29日はSDGs週間

2018年9月18日

多くのイベントが国連総会に合わせて9月に開催されることが決定

毎年9月末の国連総会の会期と合わせた1週間は、持続可能な開発目標(SDGs)の推進と達成に向けて意識を高め、行動を喚起する「SDGs週間(グローバル・ゴールズ・ウィーク)」です。

SDGs週間は、国連総会関連の行事の統一テーマをSDGsにするために、2016年、Project Everyone、国連開発計画(UNDP)、国連財団(UNF)らによって発足されました。年々拡大を続け、達成に向けて鍵となる道標である2020年に向けてパートナーをさらに増やし続けています。

今年のSDGs週間も国連総会の会期と合わせて、9月22日から29日にかけて開催されます。国連本部のあるニューヨークをはじめとする世界各地で行動週間に合わせたイベントが開催され、#GlobalGoalsのハッシュタグのもとに全ての動向をソーシャル・メディアで世界中のどこからでも共有することができます。2017年には、国連総会開催中に行われたSDGsに関連する議論は1億5000万人を巻き込み、40億にも上るソーシャル・メディアやメディアでの反応、そしてSDGs達成に向けた200万の行動を喚起することができました。今年もニューヨーク市気候ウィークと連動して開催されることで、SDGs達成への歩をさらに勢いづけます。

第6回国連ハイレベル政治フォーラムでは、2030年までのSDGs達成に向けて前進はしているものの、十分なスピードで進んでいないことが強調されました。そのため、世界の指導者と人々がSDGsに向けてさらに真摯に取り組む姿勢を再認識することが今まで以上に重要です。

アミナ・J・モハメド国連副事務総長は、「SDGs週間は、世界中のすべての人々のために達成するべく、皆で行動し、想像力やイノベーションを発揮して真摯に取り組むことを呼びかけるものです。すべての人々とこの地球のためにSDGsを達成するには、世界各地において様々なレベルの関係者全員がさらなる努力をしなければいけません。」と述べました。

作家、運動家、そしてProject Everyoneの創立者であるリチャード・カーティス氏はさらに、「2020年にはグローバル・ゴールの1/3は達成しているというのが計画です。その極めて重要な道標まであと2年ということを考えると、今が行動の時です。行動を起こすように人々を鼓舞し、目標の達成を各国の指導者たちに強く求めていかなければなりません。SDGsは、私たちが極度の貧困を終わらせる最初の世代に、そして気候変動による脅威に晒された最後の世代となり、不公正と格差をなくす強い意志を持った世代になるための重要な計画なのです。」と述べました。

今年のSDGs週間はすでに多くのイベント開催が決定しており、過去最大となる見通しです。複数の国連機関による主要な集まり以外にも、初開催となる国際教育改革サミットや、ビル&メリンダ・ゲイツ財団やGlobal Citizenなどの組織によるSDGsに焦点を当てたイベントなどが開催されます。世界経済フォーラムやブルームバーグ、国連グローバル・コンパクトといった機関により民間セクターからの参加や官民連携の可能性も促進されます。さらにニューヨークを飛び出して、国連SDGアクションキャンペーン・持続可能な開発のためのアクション・貧困をなくすためのグローバル・コールなどの取り組みとして、グローバル・デイ・オブ・アクションが9月25日に展開され、世界各地の人々がともにSDGsへのコミットメントを表明します。

国連財団の総裁兼CEOのキャシー・カルバン氏は、 「持続可能な開発目標はより良い未来のための力強いビジョンと、目標達成に向けた様々な人々の連携行動の両方を提示しています。SDGs週間はその挑戦に対する答えとなり、変化を起こすために異なる様々なパートナーとともに協働することを通して新しい可能性を創り出すことを意味します。」と述べました。

アヒム・シュタイナーUNDP(国連開発計画)総裁は、 「SDGs週間はいわば世界中の人を結びつける目標を祝すための招待状です。個人、家族、コミュニティ、国などに関わらず、私たち共通の未来のために捧げられたSDGsのグローバルな機運に誰にでも参加してほしいのです。SDGs週間は、より良い変化を生み出すことに専心する数えきれないほどの構想と人々を繋ぐのです。」とメッセージを送りました。


UNDP駐日事務所でもグローバルゴールズウィーク期間中に二つのイベントを主催します。奮ってご参加下さい。

*多数のご応募ありがとうございました。両イベント共に定員のため登録を締切らせていただきました。


さらに、世界中の人たちが自分たちのSDGsアクションを発信するサイト、ACT4SDGsが立ち上がりました。あなたのアクションも世界に発信しませんか?参加方法はこちらをご覧下さい。

世界で行われるSDGs週間関連のイベント等の詳細な情報や日程についてはこちら(英語)をご覧ください。ソーシャル・メディアで参加するには#GlobalGoalsのハッシュタグをご使用ください。


Project Everyoneについて
「プロジェクト・エブリワン(Project Everyone)」は、2030年までに極度の貧困がなくなり、気候変動に対して適切な取り組みが行われ、不公正や格差を許容しない公正な世界を創り出すため、コミュニケーションの力を使ってSDGsに取り組むプロジェクトです。その使命は、SDGs達成の可能性を最大化するためにも地球上のすべての人がSDGsとは何かを理解するようにすることです。人々がSDGsについて知ることによって各々の政府、ビジネス、地元、そして国際機関に対して責任を問えるようになる、という発想がプロジェクトの前提となっています。
 
国連財団について
国連財団は1988年に米国で公共慈善団体として、実業家で慈善家のテッド・ターナー氏によって設立され、現在では慈善家、企業、政府、そして個人寄贈者によって支えられています。世界の喫緊の諸問題に取り組み、アドボカシーや市民へのアウトリーチ活動を通じて国連に対する支援を広めるべく、官民連携の構築を目的としています。財団は革新的なキャンペーンや構想を通して人やアイディアなどのあらゆるリソースを繋ぐ役割を果たすことで、グローバルな課題に取り組む国連を支えています。